2014/12/28

海藻姉妹ショー(12/27公演)

竹内さん…もとい、こんぶさんにご案内いただき伺った。面白かった!千代田芸術祭2013で"岸野雄一賞"を受け、それによって今回の公演が実現したそうだ。

【海藻姉妹ショー(12/27公演)】
出演:わかめ、こんぶ(以上sax)、めかぶ(pf)、海藻ブラス
日時:2014年12月27日 13:00開演
会場:3331アーツ千代田
プログラム(全てめかぶの作編曲):
谷中ブギウギ
海藻サラダ
キャンディ・ガール
人力マシーン
時間(とき)のワルツ
みうん
リンゴの唄
よっちょれラプソディー
海の子守唄
うなぎ祭り
さんさきっど(アンコール)

ライヴの予告動画。


2人のサクソフォン奏者と、1人のピアノ(アンデスや鍵盤ハーモニカも駆使)によるユニット。閉校した学校跡をアートギャラリーに改築したという会場、チューニングの狂ったアップライトピアノ、妙に昭和テイストな衣装やヘアメイク(実に可愛らしい!)等々、ちょっと異世界の雰囲気。オリジナル・キャラクターやロゴは、専属?イラストレーターのゆん・ゆんぐふらうよっほ氏の手による。カヴァー曲を収録したミニアルバムのプレゼントも!

飛び出す音楽は実に魅力的であった。ふらっと会場に来て、観て・聴いて、楽しめて、ほっこりした気持ちで帰っていくという、当たり前のプロセスを思い出させてくれるような時間だった。

作品としても面白い!作品そのものの面白さもあるのだが、その作曲背景などをMCで聞くとさらに面白さが倍増する。例えば、「海藻サラダ」は、前半のふわふわした部分が、海の中でゆらめいている海藻の様子、後半のマーチっぽい部分が、海藻がサラダとして食卓にならんでいる様子、とのことで、こうして文字に起こしてみるとくだらないといえばそうなのだが(笑)、妙な雰囲気にあてられてついつい笑ってしまうのだった。

お三方とも、東京藝術大学のご出身なのだが(くらいは書いても良いよね笑)、音色も美しくテクニックも高い。サクソフォンのお二方は、クラシックをバリバリ吹いているのを聴いたことがあるので、その上手さは良く知っているのだが、その高い技術をこういったジャンルにアダプテーションする、という、逆説的アプローチが個人的にツボなのであった。海藻ブラスを交えた乱痴気騒ぎも、また楽しい。

そういえば、物凄く穿った見方かもしれないが、私が好きなゲルニカというバンドを思い出した。さながら、わかめさんとこんぶさんが戸川純、めかぶさんが上野耕路、ゆん・ゆんぐふらうよっほさんが太田螢一というところだろうか。

会場の後ろに掲げられたのは、ゆん・ゆんぐふらうよっほ氏制作の横断幕。大きい!

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