2014/12/15

12/21 TSQ演奏会の曲目について(レシテーション・ブック)

12/21のTsukuba Saxophone Quartet演奏会の曲目について、徒然と紹介していく。

最初はディヴィッド・マスランカ氏作曲の「レシテーション・ブック」。取り上げるのは5回目となる(TSQ Vol.1、TSQ Vol.3、マスランカ来日マスタークラス、サクソフォン交流会)。全曲を演奏するのは2回目。おそらくアマチュアでこの作品に取り組んだのは、Tsukuba Saxophone Quartetが最初ではないかな、と思っているのだが、どうなんだろう。

そもそも取り上げようと思ったきっかけは、2007年の雲井雅人サックス四重奏団の定期演奏会で同作品の日本初演を聴いたのがきっかけである。その時のブログ記事を読み返してみた。

…「レシテーション・ブック」、作品・演奏とも、想像をはるかに超えた強靭さと、美しさを兼ね備えたものだった。ホールの中に凄いことが起こったのは覚えているのだけれど、あれはいったい何だったんだろうか。究極の慰めの表情から、天地がひっくり返って世界が終わってしまうのではないかというような狂気の渦、そして昇華。本当の音楽は、私たちを日常から切り離し、はるか彼方へ連れ去ってしまうのだな、と実感した瞬間。

なんとか文字で表そうと書いてはみたものの、こういった"言葉"を鼻の先で吹き飛ばすような作品であることは間違いない。吹くほうも大変だが、聴くほうも大変。まったく、凄まじい作品だ。キリスト教的世界観をベースにした作品で、私自身は"宗教"というものに深く関わったことはないのだが、人間的な世界を超越した響きを感じ取ることができる。

以前、同曲内に出現するメロディについて調べてみたこともある。

http://kurisaxo.blogspot.jp/2008/01/blog-post_31.html
http://kurisaxo.blogspot.jp/2009/02/blog-post_13.html
http://kurisaxo.blogspot.jp/2009/03/blog-post_8989.html

【Tsukuba Saxophone Quartet – Saxophone Concert Vol.6】
日時:2014年12月21日(日)18:00開演
会場:ルーテル市ヶ谷センター・音楽ホール
入場料:1,000円
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 – アルマンド・ルンバ(サクソフォン四重奏版委嘱初演)
J.L.d.ティロ – トルメンタ・タンゴ
木山光 – ハデヴィッヒII
J.S.バッハ/伊藤康英 – シャコンヌ
D.マスランカ – レシテーション・ブック
チケット問い合わせ:info@tsukubasq.com
詳細:http://www.tsukubasq.com

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