2012/08/13

Info: John Adams' Saxophone Concerto for McAllister

まずはこちらの記事をご覧頂きたい。

2009年シーズンより、ロサンゼルス・フィルの音楽監督にグスターヴォ・ドゥダメル氏が就任したことは記憶に新しい。その就任記念コンサートのために、ロサンゼルス・フィルはアメリカの大家ジョン・アダムズ John Adamsに新作を委嘱していた。

出来上がった作品は「シティ・ノワール City Noir」という、ジャズテイストあふれる高難易度にして傑作。嬉しいことにサクソフォンが含まれていたのだが、その超々高難易度のサクソフォンパートを見事に吹ききったのが、ほかでもないティモシー・マカリスター Timothy McAllister氏であった。このときのソロは映像・録音としても残っているのだが、「オーケストラの中のサクソフォン」の仕事として史上最高のもののひとつ、と言ってしまえるほどのものだ。ベクトルこそ違うが、デファイエの「世界の創造」に匹敵するかもしれない。

さて、前置きが長くなったが、つい先日マカリスター氏のTwitterアカウントからこんな情報が流れてきた。ふむふむと思ってリンク先を参照してみると、なんとシドニー交響楽団へのジョン・アダムズ氏客演情報で、その中にはジョン・アダムズ氏がマカリスター氏のために新作の「サクソフォン協奏曲」を書く、と書いているではないか!お披露目は2013年の8月。これは非常に興味深い。

アダムズ氏はあの驚異的なマカリスター氏のサクソフォンを耳にしているわけで、サクソフォンでどんなことが可能であるのか、というか、マカリスターがどんなプレイヤーなのか、よく存じているはず。出来上がってくるのか、今から楽しみである。

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