2012/06/22

松下洋さんのリサイタル動画おすすめ2点

昨日締め切りとなっていた曲目解説、なんとか脱稿。大きな仕事ということで楽しかったが、スケジュール的には大変だった。7/3はぜひ津田ホールへ!まだやることは山積みなのだが(ヨーロッパ行き関係)、これでようやくブログも少しはまともに再開できるかな。交流会のことも、まだきちんとまとめていない。

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先日の松下洋さんのリサイタル動画から、オススメをご紹介。

ジョン・マッキー John Mackeyの作品を4つ集めたステージ。編成も様々で、下記のようなもの。
Sultana [Soprano Sax & Pf]
Damn [Soprano Sax & Percussions]
Strange Humor [Soprano Sax & Alto Sax & Tenor Sax & Baritone Sax & Percussion & Dancers]
Rash Hour [Soprano Saxes & Alto Sax & Tenor Sax & Baritone Sax & Percussions & Dancers]
猛烈にカッコイイこと、この上なし。ごくシンプルなソプラノサクソフォンとピアノの「Sultana」から、土俗的なソプラノサクソフォンとパーカッションの響きを楽しんだ「Damn」、ダンサーの見事なパフォーマンスにより会場が興奮のるつぼと化した「Strange Humor」、そして集大成となった「Rash Hour」。いまでもあの興奮を思い出すことができるが、後になって冷静に観ても実にレベルの高いステージだったことがよく分かる。

松下さんを中心とする気鋭のサクソフォン奏者の集まりのパフォーマンスは、激しい化学反応のよう。サクソフォンのみならず、ピアノやパーカッションも素晴らしい仕事をしている。ダンサーの白石愛子さんは、以前大西智氏さんのリサイタルでもその強烈なパフォーマンスに感銘を受けたものだが、さらに洗練されたイメージを受けた。


ロベルト・モリネッリ Roberto Molinelliの「ニューヨークからの4つの絵」のサクソフォンアンサンブルバージョン。東京芸術大学と洗足学園音楽大学出身(or 在学)のメンバーから成り、下記のような布陣となっている。
小澤瑠衣(sn)、加藤里志、上野耕平(s)、丸場慶人、野田薫、藤本唯(a)、海老原恭平、山下真実、竹内理恵(t)、小川卓朗、中島諒(b)、塩塚純(b)、田村哲(cond)、関聡、石川勇人(perc)
驚いたことに、リサイタルを通じてほとんどの曲で暗譜での演奏を敢行した松下さんだが、もちろんメインとなるこの作品でも暗譜なのであった。個人的には、ソプラノサクソフォンで演奏された第1楽章と、松下さんの意外な一面…あのようなジャズ風の音色でコントロールすることができるとは!…を見ることができた第3楽章が印象深い。バックのサポートも、万全である。

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